築80年ほどの2階建て三棟続き長屋です。何度も増改築を重ねてきました。
少しでも気持ちよく使えるように、さてどうしよう???
・・・ここはひとつ、ちまちまと自分で手を入れてみるか、ということになりました。
設計のプロではありますが、施工のプロではありません。
でも、そのこと自体をプログラムに組み込んだ設計をすることにしました。
テーマは3つ。
ひとつめ。セルフビルドの改修。ホームセンターなどで調達できる資材で、自分たちで施工できるリノヴェーション。
ふたつめ。内装のリニューアルと一体の断熱改修。「きれいな部屋」だけでなく「気持ちいい部屋」にする。断熱の目的は、床・壁・天井の表面温度環境の向上。
みっつめ。真壁の土壁、畳敷きという、いわゆる「長屋らしい」部屋の改修をつうじて、長屋プロトタイプ断熱改修モデルを考える。
工事はのんびりのろのろ進んでいます。
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1階の6畳の座敷には床の間と書院があり、それに対面する側(外壁側)は一尺五寸ぐらいの出幅の、なんといえばいいのでしょう、半分は窓があり半分は箪笥置き場になっていた、板敷きの細長いスペースがついています。この張り出し部分の壁・床・天井を断熱改修することにしました。
▼壁
境の土壁は撤去し、窓枠・胴縁(壁の下地)をとりつけ、断熱材(グラスウール)を充填し、仕上げ材は構造用合板です。
▼床
隙間だらけ板敷きのその上に根太組をして、断熱材(スタイロフォーム)を充填、床はパーチクルボードの置き床としました。
▼ 天井
既存より下げて廻り縁を回し、シナベニア仕上げです。その上に断熱材(グラスウール)充填してます。シナベニアはいずれ塗装予定。
▼ 外壁側完成
次は床の間と書院を、いつの日か。