『ながやがやがや』にようこそ

大阪で長屋再生プロジェクトを展開中。

 

耐震改修・断熱改修と防火構造化を、ぼちぼちとすすめます。

 

NEWS!!  オープンナガヤ大阪2019に参加します!

2019年11月16日(土)-17日(日)に開催される《第9回オープンナガヤ大阪2019-暮らしびらき》に参加します。みていただくのは築80年以上の長屋「アベノスジ588」。
詳細はこのサイトのABENOSUJIのメニューをごらんください。
(オープンナガヤ大阪2019のガイドブックでは、22_アベノスジ588で探してください)

オープンナガヤ大阪公式サイト
アベノスジ588

#opennagaya #オープンナガヤ #オープンナガヤ大阪

ながやがやがや 長屋再生に向けて

第二次世界大戦以前から、大阪で大量に建設された木造長屋は、現在では老朽化が進み、なかには住人の高齢化とともに空家となって、その存在そのものが危険視されるケースもけっして少なくありません。車庫がとれないばかりか、敷地・建物も狭く、また前面道路幅も狭く、建替も思うにまかせないままに現在にいたっているケースもおおく見うけられます。

 

これらの建物の建設当時には基準となる法令もまだなく、その後整備されたのちも、さまざまな社会情勢の変化や新しい知見に基づいて改正されてつづけてきた建築関係法規には、ほとんどが合致していないのが実情です。

 

たとえば、大地震のたびに見直されて厳しくなっている地震に対する現在の基準にもほとんど合致していません。また、建築されたさいの工法も、そこに用いられている材料とともに大きく変化してきたことは、ほかの分野をみれば、容易に想像されることでしょう。

 

しかし、現状として長屋が残っていることは、このような消極的な理由ばかりではありません。最近では、これらの古い長屋の魅力を、積極的に見直す動きもあります。

 

長屋の魅力は、一軒あるいは一棟の建物にあるばかりでなく、連続した街並みにあることはいうまでもないことでしょう。その魅力のひとつには、古い街並の保存や、近代建築遺産の活用と同様に「記憶の継続」にあります。

 

このような取組のなかでは、たとえば梅田北側の豊崎・中崎地域、および谷町の空堀地域が、それらの実例として挙げられるでしょう。人口の増加という要因とともにあった社会の近代化が、少子高齢化にむかうなかで、長屋の保存、再生への道筋を模索することはあながちまとをはずれているとばかりいえないのではないでしょうか。

 

そのためには、これらの古い長屋の魅力を生かしつつ、現在の法令が目的とする基準にマッチさせるばかりでなく、建替による新築住宅に劣らないような性能を確保することが最低限として必要になります。

 

ここでは、具体的には、さまざまな手法を用いて耐震化をはかることをはじめとして、断熱性能の向上による快適さを確保し、また防火性能を備えて安全性を高めることによって、いままでにある長屋の魅力を残しつつ、これらの性能を確保する道筋を模索しようとしています。これらの取組を促進するために行政側の助成等も準備されています。

 

 

 

 

What's New